Google、「Gemini 4 Argon」を提供開始 価格は競合の5分の1に
Googleは2026年10月13日、新モデル「Gemini 4 Argon」の一般提供を開始しました。GPT-6 AstraやClaude Fable 5.1を上回るとし、価格は競合の5分の1程度に抑えています。
何が起きたか
Googleは2026年10月13日(米国時間)、新しい大規模言語モデル「Gemini 4 Argon」の一般提供を始めたと発表しました。まずGoogle AI Pro・Ultra契約者向けに、Geminiアプリと検索の「AIモード」で利用できるようになり、エージェント型の開発プラットフォーム「Antigravity」ではUltra契約者が使えます。Googleは、回答で踏み込み不足になりがちな言い回しや不要な繰り返し、決まり文句を減らしたと説明しています。
なぜ重要か
Googleは、Argonが各種ベンチマークでOpenAIの「GPT-6 Astra」やAnthropicの「Claude Fable 5.1」「Claude Opus 5.5」を、コーディング・サイバーセキュリティ・科学・金融・法務の分野で上回ると主張しています(The Verge報道)。価格も導入価格として入力100万トークン当たり2ドル、出力100万トークン当たり10ドルに設定し、The Vergeによれば競合モデルの5分の1程度に抑えています。11月末に導入価格の適用が終わると2倍になりますが、それでも競合より安い水準が続く見通しです。ただしトークンの消費量はモデルごとに異なるため、実際の利用コストが必ずしも下がるとは限りません。
背景
Argonは2025年末の「Gemini 3」以来となる、Googleの最先端(フロンティア)モデルの刷新です。この間、AnthropicやOpenAIが新モデルを相次ぎ投入し、Googleは最前線で後れを取っているとみられていました。Googleは9月30日にArgonを予告し、「Fairwind Program」を通じてサイバー防御の信頼されたテスターに限定提供した後、今回の一般提供に至りました。Metaが独自のフロンティアモデル「Muse Wonder Full」を発表した翌日の発表でもあります。
日本のビジネスへの示唆
- 法務・金融分野のベンチマークでの性能向上をGoogleが主張しており、企業のナレッジワーク用途での評価を検討する材料になりそうです。
- 価格が競合より低く設定されているため、API利用コストの見直しを検討する価値があります。ただしトークン消費量次第で実際の差は変わる点に注意が必要です。
- 現時点ではPro・Ultra契約者向けの提供で、無料ユーザーやPlusプランへの展開時期は明らかになっていません。提供範囲の広がりを注視したいところです。