Ideogram、部分編集でも周囲が崩れない新モデル「Ideogram 4.5」発表
画像生成のIdeogramが新モデル4.5を発表。編集を重ねても元画像の他部分が崩れにくく、ネイティブ2K解像度に対応。Runwayなどとの連携も開始した。
何が起きたか
画像生成AIを手がけるIdeogram(アイディオグラム)は2026年10月1日、新しい画像生成・編集モデル「Ideogram 4.5」を発表した。公式サイトによれば、画像の一部だけを指定して編集しても、それ以外の部分の形や背景、色味が崩れにくいよう設計されている。ネイティブ2K解像度の画像をそのまま編集でき、トリミングした領域の境目が目立たないよう継ぎ目を処理する機能も備える。Ideogram本体とAPI、提携サービスを通じてすでに利用できる。
なぜ重要か
画像編集AIでは、編集(エディット)を繰り返すたびにピクセルのずれや色味の変化、ノイズ(アーティファクト)が蓄積し、何度も直すうちに元の構図が崩れてしまう課題があった。Ideogram 4.5はこの劣化を抑えることで、同じ画像に対する複数回の修正(マルチターン編集)を実用的にすることを狙う。価格は品質レベルに応じて1枚あたり0.8〜22セントとされ、低コストでの反復編集がしやすくなる。The Decoderによれば、Picsart、Runway、Pika、Leonardo AIといった画像・動画制作サービスとの連携もすでに始まっており、既存の制作ツールの中からIdeogramの編集機能を呼び出せる環境が広がりつつある。
背景
画像生成AIの分野では、構図全体を一から作り直す「生成」から、既存画像の一部だけを修正する「編集」への関心が移っている。Ideogramは今回、重み(モデルのパラメータ)を公開するオープンウェイト版の提供も予定していると説明しており、実現すれば企業や開発者が自社環境でモデルを動かす選択肢も広がるとみられる。
日本のビジネスへの示唆
- 商品写真やバナー広告の一部だけを修正したい場面は多く、編集を重ねても劣化しにくいモデルが実用段階に入れば、制作コストや差し戻しの手間を減らせる可能性がある。
- Runwayなど既存の制作ツールとの連携が進んでいる点は、新しいツールを単体で導入しなくても、既存の業務フローの中で試せる選択肢が増えることを意味する。自社で使っているサービスへの統合状況を確認しておきたい。
- オープンウェイト版が提供されれば、自社サーバーでの運用やカスタマイズも視野に入る。社外にデータを出しにくい業務での活用可能性として注視したい。
出典
- Ideogram 4.5 — Ideogram
- Ideogram says its new model can edit part of an image without messing up the rest — The Decoder